そして更なる怪現象に

これは日本に戻ってきてからの話です。帰国してからもその友人とは気が合いよく行動をともにしました。
こちらは東京よりの埼玉県に住み、向こうは埼玉よりの都内に住んでいて、深夜だと車で15分位で行き来出来ました。それでよくその県境のあたりをドライブっていうんでしょうか?車で流していました。
ある日のことです。いつもの様にその友人と流しているときです。
目の前には大きなトラック。それも後ろの部分が銀色のアルミで出来た、何トン車かはわかりませんが、背が高くてそんなのが前にいると信号が替わってもみえないってやつ。そんなトラックの後ろを走っていました。
道はいわゆる裏道で、片側1車線。
ゆるやかで長い長い下り坂。カーブはなくて、周りに高い建物は、まるでなく、まっすぐな細い道を、ずっと追い越しも出来ず大きなトラックの後について下っていく・・・というような状況でした。
すると突然、そのトラックの後ろのアルミの部分が丸く赤く光ったのです。
どう説明すればよいでしょう?直径50センチ位の赤く強い光りを放つ円が、アルミの上を移動しているような感じに見えました。
友人は言います『何だ?あれは?もっと寄ってよ」
ぶつかるギリギリまで寄ります。
本当になんでしょう?これは。
アルミの部分からはずれずに、まるでビリヤードのボールのような感じで、しかし不規則にうごいています。
友人は何度もいいます「ああ、また離れちゃってるよ!もっと寄ってよ」
更にギリギリまで寄ってみます。
本当になんでしょう?これは
中から赤いレーザー光線で照らしているような動きなのですが、トラックの材質からいってそれは無理だと思うし・・・
ふとバックミラーに目をやると、
遙か後方から放たれた赤い怪光線がsunavenueの車を貫いているのがわかりました。
つまり後ろから照射されたレーザービームが後部ガラスとフロントガラスを経由して、アルミトラックに投影されているのです。
sunavenueの車の後ろの長い坂には1台も後続車はありません。
この光線の源はどこだろう?
目を凝らしてバックミラーを見つめると、どうみても光源は空中にあるのです。
絶対におかしい!あんなとこに建物があるはずない。
まさかヘリコプターからいたずらしてるんだろうか?
いやそれなら音でわかるだろう。ひょっとして飛行機?それともまさか人工衛星?・・・そんなばかな!
もうsunnavenueの心の中はパニックです。
そんな時に友人がまた言いました。
「何やってるの?また離れちゃったよ!もっと寄って!」
うわあ、もうこれ以上着いていったら絶対事故る!
そんな考えが頭をよぎると同時に、左に脇道が現れたので、急左折!
キキー ズシャー!
しばらく呆然自失・・・友人は言います。
「どうしちゃったの?すごかったのに、あの光。よく見ると発光ダイオードみたいに小さな丸い光が集まって一つの大きな丸い光になっていたんだよ。そしてその小さな丸い光も、よく見ると更に小さな丸い光にわかれていたんだよ・・・」と・・・

今でも不思議なあの現象。
いったい何だったのでしょうか???


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